良い人をやめて自分の価値は自分で決めませんか

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日曜日の朝、今日は山下さんの住む町内会で清掃活動が行われています。

作業も終わりに近づき、数人のおしゃべりが始まっています。勿論その中心は山下さんの奥さま。

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「副会長の三浦さん。あの人って本当に良いひとよね」

「何でも昔、校長先生をやっていたらしいわよ」

「ああ、それで面倒見が良いのね」

「でも、三浦さんに良いひとって言うと必ず『どうでもでしょ』って返してくるのよね」

「え、どういうこと?」

「あの方のギャグよ、『どうでもよいひと』って意味」

「でもそれって三浦さんが照れて言っているんでしょ。年をとってもあんなふうに穏やかでいられたら幸せなんでしょうね」

すると山下さんの奥さま。

「でもねぇ、良い人過ぎるとねぇ・・・」

「あ、わかるぅ 面白味っていうか少しくらい毒があっても」

「そう、そう」

 

なんだか勝手なことを言って盛り上がっていますが、「良いひと」と言われるのは本当に良いことなのでしょうか。

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 良い子でいなさいは誰のため?


 

昔からの光景ですが、親や教師は落ち着きのないこどもに向かって

「良い子でいなさい」「良い子でいれば○○を買ってあげるよ」

などと言って言うことを聞かせようとします。

 

この場合の良い子は親にとって「都合の良い子」であって、善悪という意味での善い子のことではありません。

社会のルールを理解させて、なぜ自分の行動が悪いことなのかを理解させたうえで注意するのとは意味が違います。

 

これは決してこどもだけの話ではなく、大人の世界にも普通にあることです。上司にとって都合の良い部下。会社にとって都合の良い社員。妻(夫)にとって都合の良いパートナー。どれもあなたの価値判断は相手側が握っています。

 

「社会に生きていれば他人からの評価を気にするのは当たり前ではないか」

そんな声が聞こえそうですが、この状態が日常的に続くとその人は常に相手の視点に立った行動しかできなくなります。

初めは相手の指示に従って行動していると思っていても、やがてそのことすら忘れてしまい、これは自分の考えなんだと思い込んでしまいます。

 

自分というものがどんどん失われておかしな行動をとっていてもそれがおかしいと気づくことさえできなくなってしまいます。

 

では、他人にとって都合の良いひとでいるとどのような不都合があるのでしょうか。

 

 

自我が崩れた依存体質人間があぶない


 

他人の視点だけを気にして他人にとって都合の良いひとでいることを続けていると、その考えが自分のもの思い込んでしまうとお話しました。

 

やがてあなたを動かしていた人があなたに価値を見出さなくなる時があります。その時になって初めて『自分のしたいことがわからない』『自分らしさとは何か』と気付きます。

 

しかし、そうした生き方をしてきた人の多くは他人から褒められている自分を『自分にとって好ましい姿』だと思い込んでいますので、ほめられなくなってしまった境遇をなかなか受け入れることができません。

大した裏付けもないのに自信だけはあり、慢心でそのくせ相手の評価に対して常に不安でいます。他人の評価だけが生きがいなのです。

 

評価されない日々が続くことによってその人はひどい挫折感に襲われることになります。他人から言われた何気ない一言にも脅えて心を閉ざしてしまい、やがてうつ病を発症してしまうこともあります。

 

周りから見れば「なぜあんなに自信たっぷりの人がこうなってしまったのか」と不思議に映ることでしょう。むしろそういった人の方が挫折感に押しつぶされやすいともいえるのです。

 

 

定年を迎えた男性が家から一歩も出られなくなってしまう。などというのはこういった面もあるのかもしれません。

方向転換は早い方が良い


 

すべての人は幸せになるために生まれてきたのだと言います。

誰も好き好んで嫌な思いをしようなどと思って生まれてきたりはしません。当然、あなたを生み育ててくれた親もあなたに幸せになってほしいと願いを込めてあなたを大きくしてくれたのです。

 

「苦しい思いをするのは自分を成長させるためだ」などという人は修行僧にでもなって訳の分からない道とやらを説いていれば良いのです。

 

我がまま、迷惑、嫌われ者。こんな風に言われるのは嫌ですか?でも、すべての人から好かれることなんてありえないのです。

どんなに人気者のアイドルだって「嫌い」っていう人が存在します。

 

 

自分の好きは何なのか。自分はどのような状態が一番心地よいのか。そのことに思いを寄せ、それを守るためにはどこまで自分を貫き通すことができるのか。それを自分の心に問うだけです。

 

まずは自分のことを好きでいられるよう、今の環境から「回れ右!」をしてみましょう。

その昔「この支配からの卒業」と唄った歌手がいました。卒業を決めるのもそのための行動ができるのもあなた自身しかいません。

 

環境を変える方法とは


 

そこは本当にあなたの居場所ですか

あなたが今いる場所はどのような環境でしょうか。

とても心地よく自由でいられるのなら何も問題はありません。少しでも苦しい、つらい思いをしているのならあなたの本当の居場所はそこではありません。

今すぐ別の居場所を探し、そこに本当の自分を見つけてみましょう。世の中は広いです。必ずあなたが安心できる場所は見つかります。

 

自分らしく生きている人に近づく

ああ、このひとは自分に正直に生きているな。そう感じる人が周りにいませんか。もしも近くにいるのなら積極的にお話をしてみてください。

一緒に食事をする仲になれば多くのお話を聞くことができます。その人から常に「私はこうします。あなたはどうしたいですか」と聞かされているうちに物事を自分で判断するクセが身に付きますし、どんどん自分に素直になれ、前向きになります。

 

自分の考えをどんどん発信する

あなたにはあなたにしか考えられないことがたくさんあります。あなたが歩んできた人生はあなたにしか存在しないからです。

鳥の声を聴いて美しいと感じるのもうるさいと感じるのもあなた自身の感覚なのです。

 

そうした自分の感性をどんどん発信して周りに伝えていきましょう。

いきなり人前で意見を言うことはありません。今はSNSやブログといった個人の発信媒体がたくさんあります。

 

あなたが感じたこと、思ったことを自由に発信すればよいのです。勿論、他人への誹謗中傷などは論外ですが、文章で表現するということは自分の考えをまとめることにもなりますし、現実社会で自分の意見を相手に伝える能力も向上していきます。

 

おわりに


 

「あ、三浦さんがこっちに来たわよ」

輪の中の一人が三浦さんを見つけて小さな声で言います。

山下さんの奥さまが三浦さんの方へ駆け寄ります。

「いま三浦さんの話をしていたところなのよ 三浦さんって 良いひとよねって」

全員が「どうでもでしょ」という言葉を待っています。すると三浦さん

 

「居ても居なくても。でしょ」

 

ここは笑って良いところなのか。全員がしばらく固まっていました。

 

きっと、ここの町内会は三浦さんにとって心地よい居場所なんでしょう。

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