ひとは輝きを放っている人を騙すことができない

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「ただいまぁ  あー、もうくたくた」

山下さんの奥さま。帰ってくるなりソファに身を預けてしまいました。

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隣の部屋から山下さんが出てきます。

「ああ、お帰り。 映画、どうだった?」

「もう、展開が目まぐるしくて。 ついていくのがやっとだったわ はぁ~」

山下さんの奥さまは上半身も横にしながら気怠そうに答えます。

「何だっけ 詐欺師が主人公の話だろ?」

山下さんはインスタントコーヒーを入れた二つのカップにお湯を注ぎながらながら聞きます。

「もう騙されっぱなし。 詐欺師って本当に頭が良くなくっちゃなれないものなのねぇ」

「へー そんなに面白いんだ」

「あれは見る価値があるわよ 騙されたと思って見に行ったらいいわよ」

 

「あ、詐欺師の映画だけに?」

 

にこやかにカップを差し出す山下さんに奥さまがぽつりと言います。

「・・・。詐欺師って 話も面白いのよね」

 

映画の世界で騙されるのなら良いのですが、現実には悪質な騙しが蔓延しています。
騙されないようにするための秘訣はあるのでしょうか。

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騙されるときってこんなとき


 

人を疑うというのはあまり気持ちの良いものではありません。誰かと話をしていて「この人の話ってどこまでが本当なのだろうか」こんな風に考えながら相手を見ていたら疲れてしまいます。

 

実はこうした心が騙しを引き寄せているのです。

 

外見を信用してしまう

人間は中身が大切。その通りでしょうが、初めてあった人の中身って全く分かりませんよね。ほとんどのひとは「見た目で人を判断」しているのです。

身綺麗で清潔な格好をしていてこちらに一生懸命にセールスをする人がいたとします。

「こいつの言う事は何だか胡散臭いな」

こんな風に考える人がいれば警察関係のひとかもしれません。

ほとんどの場合、「好感を持てるよいひと」として映るはずです。

身なりがきちんとしているすべての人が騙そうとしているわけではありませんが、少なくともだらしのないひとよりもきちんとした人の方を信用したくなるものです。

 

ドキッとさせられたらご用心

「騙されるなんて信じられない 私は大丈夫です」こう言う人ほど騙されやすいとよく言われています。

確かに用心している人は簡単に騙されないようです。しかし、それは平常時であればこそです。

特殊詐欺の事例として紹介されているものの多くは、突発性の演出です。

身内がいきなり事故の加害者になってしまった。とか、すぐにお金を工面しないと犯罪者になってしまう。など騙す側は相手のを動揺させてきます。

冷静な判断ができないようにすることこそ騙しの基本中の基本です。

 

人間はそんなに悪くなれるわけが・・あるのですよ

性善説。「そんなに良いひとばかりじゃないよねぇ」そう言う人に対して、あなたの周りには良いひとと悪いひとはどの程度いますか?と聞いてみると、「悪い人?・・・いないんじゃないかなぁ」などと答えます。

また、道行く人を観察してもらい、良いひとか悪いひとか判断してくださいといっても、「他人を悪く思うのは気が引ける」という気持ちが働いて「皆さん悪い人には見えません」などと答えてしまいます。

これは、「この人は他人を悪く見る」と思われたくないという心理も同時に働き、結局は何の根拠も無しに性善説が勝ってしまうのです。

 

人を偏見の目で見てはいけない。これも度を越していたらあまり良い言葉ではなくなります。

 

疑うようなわたしではいたくない

身近な人から裏切られ、「もうやらないから信じてほしい」反省しきった顔でこう言われたとします。

周りの人間は「簡単に信じてはだめだ」とか「あの人はどうせまた繰り返すよ」などと注意してくれます。

けれどもあなたは「わたししか信じてあげられない」と周りの言うことを無視してしまいます。

これは「信じる相手」よりも「信じられる自分」が大切なのです。

 

だから裏切られると「あんなに信じていたのに!」と怒りが倍増してしまいます。

本当に信じられるのなら何度騙されようが信じ切ることができるはずなのです。

 

インスピレーションって大事。  ですか?

「ねえ わたしのどこを見て好きになったの?」

「理屈じゃないよ あえて言うなら 直観てやつかな」

こういう二人は勝手に盛り上がってくれれば良いのですが、何でもかんでも直感で判断するのは実に危険なことです。

ひとは常に正しい判断ができるとは限りませんし、むしろ誤った判断を繰り返していることの方が多いかもしれません。

直観とは過去から導き出された答えです。じゃんけんをしていて相手が同じ手を続けて出していたとします。「次も同じ手で来るだろう」「そろそろ違う手で来るだろう」どちらもこれまでの経験からあなたがそう思っただけにすぎません。

 

何の根拠もなく何となくそう思えたものを信用してしまう。

じゃんけん程度なら結果がどちらでも構いませんが、重大な判断をするときには「慎重さ」を忘れてはいけません。

 

優しい人ほどご用心


 

騙されてしまった人の体験談を見ていると共通した事柄が見てきます。

それらを分類すると「騙されやすいタイプ」が見えてきます。

 

騙されていることに気付かない

「騙されません」と言っている人に多いタイプです。もっと言うのならプライドが高いために「自分が騙されてしまったことを認めたくない」人です。会社の役員や公務員だった人は注意した方が良いでしょう。

 

忙しさに振り回されていませんか

ストレスが溜まって精神状態が不安定な人は正常な判断ができにくくなっています。悪意のある人間にとってそういう人は付け込みやすく見えるようです。

「私はあなたの味方です」を装って「楽に稼げるうまい話」をあなたの目の前にそっと出してきます。

 

気の弱さはあなたを救いません

強く押されてしまうと断れない人はいるものです。誰にでも良い顔をしていれば嫌なことを遠ざけられる。こんな風に考えていればいるほどあなたにとって不利なことは近づいてきます。

何度も詐欺の被害にあう人は「NO」の一言が言えない人です。

「わざわざ遠くから来てくれた」「自分の話を親身に聞いてくれた」騙された人が良く言う言葉です。

相手はあなたのことが大事なのではなく、あなたが出してくれるお金が大事なのです。

どうしても断る勇気がないのでしたら「誰かに相談してから決めます。」と言うのも一つの手ですよ。

 

よく考えない 相手の話を信じやすい

根拠もなく相手を信じやすい。騙す側にとってこんなにありがたいことはありません。相手の話の全てが本当のことだと信じ込み、深く考えることをしないでその場で決定してしまう。

「私は仕事がバリバリできる」こんな人に多いタイプです。何でも即決。次から次へとこなそうとする人。これは時間をかけずに騙されてくれる人なのですよ。

 

理解できない話を何となく聞いてしまう

何が良いのかよくわからにけれど何となく良いもののようだ。健康食品を買ってはみたけれどその目的がよくわからない。こうした人が実に多いのです。

また、周りが良いと言っているからきっと良いのだろう。この手の人も多いものです。

 

 

どれかに当てはまってはいないでしょうか。

騙す側に立ってみれば


 

ハプニングで喜ばせること以外で人を騙すことは決して良いことではありません。騙して人を陥れることは犯罪にもなります。

 

しかし、騙す側に立って物事を考えれば被害にあうこともないかもしれません。

 

見た目を変える

人を騙すためには信用してもらう必要があります。初見で信用されるためにはそれなりの姿でなければなりません。

 

実は、騙しやすい人とは、見た目がぱっとしていない人なのです。どことなく暗い、華やいだところがない。このような人は狙われやすいといわれています。

 

自分に自信がないから怪しい話と感じていてもすがってしまう。華のある人の話にひかれてしまう。印象が暗いひとの特徴です。

まずは見た目を変えてみましょう。いつでも清潔を心掛け、イミテーションでも良いのでアクセサリーをつけてみる。新しい服を選ぶときにはなるべく明るい色を選ぶようにする。

 

華やいだ印象は「騙し」を遠ざけるお守りです。

 

暗い言葉を使わない

いくらきれいな格好をしていても、話が暗ければ効果も半減です。「面白くない」「ついていない」「みじめだ」こんな言葉がつい口から出ているとしたら詐欺師の思うつぼです。

 

「そのようなあなたの心を満たしてくれる商品です」「ツキを呼ぶためにはこの壺を買えば」このような話を引き寄せてしまいます。

 

たとえ面白いことが無くても「今日も楽しい」「ありがたい 感謝します」「うれしい」「ついてる」などの明るい言葉を使うような人に詐欺師は近づこうとしません。

 

不思議なことに明るい言葉を使うと「騙し」というワードが目に入ってこないようになります。

むしろ楽しいことやワクワクすることにフォーカスするようになります。

 

何があっても自分のせい

「こんなはずではなかった」「まさか自分の身に降りかかってくるなんて」騙された人がテレビカメラの前でこのように話すのを何度も見ます。

 

わたしは悪くない。騙した奴が責任を取ってほしい。そういう気持ちはわからないではありません。

人のせいにしているほうが楽なのです。

 

でも、その考えではまた騙されてしまいます。

 

何所かに隙はなかったのか。自分に欲がありすぎたのでは。もっとよく調べることもできたのでは。誰かに相談していれば。

 

そうやって自信を顧みることができてこそ二度と同じ轍を踏まないのです。

 

人のせいにしていれば心が晴れますか?騙す側から見ればもっと騙せる相手に見えるだけです。

 

 

如何でしょうか。

「騙し」が近づくにはそれなりの理由があります。勿論、騙すほうが圧倒的に悪いのです。しかし、それを引き寄せてしまう側にも注意しなければいけないことも多いのです。

 

情報化社会と言われて久しいにもかかわらず、何も調べることもせずに無防備でいることは「無責任」なことでもあるのです。

 

 

騙すよりも騙されたほうが良い。その考えは騙した側と同罪です。

騙される人がいなければ騙す人もいなくなるのです。

 

 

おわりに


 

「格好良く騙されるなんてありえないわよね」

山下さんの奥さまがソファから身を起こして呟きます。

 

「騙されてもあのひとのことが。なんて昭和の演歌だよな」

山下さんが奥さまに賛同します。

「ねえ、わたしに騙されたなんて思ったこと無い?」

奥さまが突然山下さんをじっと見据えて聞いてきました。

 

「え、あー。なんだその  あ、あるわけないじゃない どうしたの いきなり」

 

しどろもどろの山下さん。

着替えのために立ち上がった奥さまがため息交じりに言います。

「騙す人もあれだけど 正直すぎるのもねぇ・・」

 

 

 

 

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