女性の「あの時だって・・・」は、なぜ男性を悩ませてしまうのか

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日曜日の昼過ぎ、山下さん夫ご婦はお互いに本を読みながらくつろいでいます。

「そー言えば。 ねえ、ちょっと聞いてくれる」

山下さんの奥さまが突然話し始めました。

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「ん、どうかした?」

山下さんは本のページをめくりながら答えます。

「ご近所の遠藤さん。知っているでしょ?先月海外勤務から戻ってきた女性」

「ああ、すごいキャリアの人だろ。その人が何だって?」

「遠藤さん日本に帰ってきて早速上司と衝突しちゃったらしいのよ」

「へー、怪我は?」

「違うわよ! 意見がぶつかったの。で、その上司がまた上から威圧的な態度なんだって。それに似合わない赤い眼鏡かけていて、いかにも嫌味を言いそうな顔なんだって」

山下さんの奥さまは顔をしかめてまくしたてます。

「で、何が原因だったの?」

山下さんがようやく本から目を離して奥さまに聞きます。

「え、そんなことはどうでも良いじゃない。相手が嫌な奴っていう事が問題なのよ」

「え?でもそれじゃあ・・・」

山下さんは言いかけて『ああ結論のない話』と思い返し言葉を飲み込むのでした。

 

 

山下さんご夫婦だけでなく、パートナーの間で「何となく会話がかみ合わない」といった経験をしている方は結構多いのではないでしょうか。

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女性と男性で脳に構造的な違いはあるの?


 

なぜ同じ人間でありながら女性と男性では考え方が違うと言われるのでしょうか。

そもそも脳の作りに違いでもあるのでしょうか。

 

明確な違いは脳そのものの大きさです。一般的に男性の脳は女性の脳よりも大きく、その分重量も男性の方が勝っています。ただし、全体の大きさと働きには特別な意味はありません。

 

男性の方が体格が大きく、脳の入れ物である頭も大きいので必然的に中身である脳が大きいというだけのようですね。男性の皆様には残念ですが、大きさが賢さに直結することは無いようです。

 

 

脳の部位にも女性と男性で違いがあります。ご存知のように脳には右脳と左脳があってそれぞれに役割分担がなされています。右脳は直感やひらめき、図形認識などを司どり、左脳は論理的な思考や、読み書きや言語を司どっています。

 

この左右の脳の間にあるのが「脳梁」と言われる部位です。この脳梁は左右の脳の情報をつなぐ役目があるといわれており、目の前の物体を認識し、それが何であるのか判断するための橋渡しをしているといわれています。

 

女性の脳梁は男性よりも大きく、丸みを帯びています。脳梁が大きいということは右脳と左脳のキャッチボールを頻繁に行うことができ、脳全体を使って物事を考えることができます。

 

 

他にも女性の脳の大きな特性として挙げられるのが「脳の周期性」です。女性には周期的に生理というものがあります。脳からの周期的なホルモン分泌が精神の周期性にも影響を与えています。

 

何となく男性の脳は大きいだけで単純なように感じてしまいますが、考え方も男性の方が単純なのでしょうか。

 

性別による脳のしくみとは


 

よく女性と言い争いになったら男性は勝つことができないと言いますよね。これについては多くの男性がうなずくことでしょう。

 

そもそも男性は会話を組み立てる際にあれこれ同時に行うことが苦手です。それに対して女性は無関係と思えるようなことも一つの話として会話を進めることができます。

 

これは脳梁の大きい女性が脳の全体を使って複数のことを同時に考えているからなのです。

 

 

例えば待ち合わせに遅刻をしてそれが原因で口論になったとします。男性ならば遅刻したことにフォーカスし、「遅刻思想なら連絡を入れろ」とか「何回遅刻をすれば・・」といった内容で相手を責めるでしょう。

ところが女性の場合、遅刻そのものが口論のきっかけになったとしても「遅刻したこともそうだけど何でいつも服を脱ぎっぱなしにするのよ。それと あのアイドルだか何だかわからない写真。いい年してみっともない」などと相手を負かそうと思えばあれこれ口をついて出てきます。

 

「そんなこと今は関係ないだろ!」多くの男性はそうやって言い返すでしょう。しかし、女性にしてみれば自分の頭の中で考えたことなので辻褄はあっているのです。

 

あくまでも相手の非を責めているのですからその内容が多岐にわたることに違和感がありません。

 

女性が感情的になりやすいというのも脳全体を使っているためであり、会話があっちこっちに飛ぶのも集中力などの問題でなく、同時に様々なことを考えられるからなのです。

 

 

女性の中には子供の頃、料理をする母親の横で会話をしながら勉強していた。などという人がいます。これなども男性には考えられないことです。男性だったら集中できずに頭には何も入ってこないでしょう。

 

受け取り方もそれぞれ


 

女性と男性ではものごとの捉え方にも大きな違いがあるようです。たとえば会社の中で上司に注意を受けたとします。

 

男性の場合、注意された内容に考えが向き「自分のどのような行為がいけなかったのか」について考えます。

一方、女性は同じように自分の行為を反省しつつも相手から何をどのような素振りで言われたかの方に注意が向きます。例えば「ポケットに手を突っ込んで上から目線で偉そうに言われた」と、こんな感じです。

 

男性は大枠で物事をとらえ、因果関係に注目しようとします。そのため一般的なパターンや法則が好きで、そこに当てはめて物事を考えようとします。

 

女性はどちらかというと細かい特徴に目が向き、個別に物事を整理しようとします。

 

男性は基本的に周囲に理解されたいという欲求があり、結論を求めて話を進めようとします。女性は共感を得たいという欲求があって話の内容も感覚的で拡大させる傾向にあります。

このため男性は女性に対し「そんな細かいことを」と思ってしまい、女性は男性のことを「理屈っぽい」と思うのです。

 

 

ただし、こうした違いはより男性に多いまたは女性の方に顕著にみられるというもので、万人に共通するものではありません。男性でも女性的な考え方をする人もいますし、女性でも理路整然とした話し方をする人もいます。

 

 

男性的思考や女性的思考。なぜこのような思考が確立されたのかには諸説あるようですが、その昔、各地から人が集まり「ムラ」が形成される際、男性はお互いの素性がわからないことを前提にして交流を深めていき、そのため相互理解が必要だったようです。女性はその「ムラ」が形成された後、同じ環境でお互いの状況が分かった上で共感性を重視してきたといわれています。

 

ものを頼むときも言葉を使い分けて


 

さて、女性と男性では思考も物の捉え方も違うということがわかりました。

 

では、この違いを上手に利用することはできないでしょうか。

 

職場の中で男性上司が部下にある作業を頼むとします。

部下が男性であれば「○○君、この作業明日までにまとめてもらえないだろうか」と頼んだ後に「君ならやり遂げてくれると信じているよ」などと付け加えれば奮起してやる気を引き起こしてくれるでしょう。

 

これと同じことを女性の部下に言ったとします。「わかりました!」などと元気な返事を期待していたらその上司は痛い目を見ることになるでしょう。

 

「なぜ私の仕事の都合を無視して急にこんなことを言ってくるのだろう」こんな風に心の中でつぶやいています。

 

この上司がいつもこのような調子だとしたらモチベーションは下がりっぱなし、作業効率も悪くなっていつでもさぼることしか考えなくなります。

 

 

今のスケジュールを他の誰かに振り分けるとか、次に回す余裕があるのかを確認するなどきちんとお願いすることを心掛けていれば、快く引き受けてくれるはずです。また、作業終了時にもきちんと「急なお願いに対応してくれてありがとう 助かったよ」などの声がけも大切です。

 

勿論、上司が男性でなく女性であっても同じことが言えます。部下の男性には信頼を、部下の女性には信用を与えることが上司の務めと言えます。

 

男性にしてみれば仕事なんだから頼まれたらやるのが当たり前などと感じるかもしれませんが、これは女性の性格などではなく脳の仕組みが違うためですので、少しの気づかいくらい考えてみてはどうでしょうか。

「ちっせー奴だな」なんて陰口をたたかれないためにも。

 

おわりに


 

遠藤さんの話があらかた終わりかけた時、山下さんがおもむろに話し始めました。

「遠藤さんって英語もフランス語も堪能なんだって? それくらいのキャリアがあったら自分で起業してもいいよな」

 

それを聞いた山下さんの奥さま。あきれたような顔で話を返します。

「ねえ、今は上司ともめていた話なのよ何でそんな風に話が飛ぶのよ。だから男のひとって話の組み立てがダメなのよ」

 

「そうかもしれない」

山下さんはこれで遠藤さんの話が終わると思い、ほっと胸をなでおろすのでした。

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