体の不調。それってあなたの怒りが原因かもしれませんよ

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「あー つかれたぁ」

近所のお宅へ出かけていた山下さんの奥さまが疲れた顔をして帰ってきました。

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「あ、お帰り。 どうだった三浦さん 新婚旅行楽しかったって言ってた?」

「ん~。旅行の話はあまり聞けなかった」

「え、でもお土産買ってきたって。 それで行ったんじゃないの?」

「なんだかね、旅行中買い物のことで喧嘩になったんだって その話から段々と別れるの別れないのって話になってきて大変だったのよ」

「で、どうなったの?」

「まあ、さいごは落ち着いてきてどうにか収まったんだけどね。 あの人感情の起伏が激しいからすぐに話が極端な方向へ行っちゃうのよ。だから一度目の結婚の時も ねえ。」

「きっと愚痴を聞いてもらいたくて呼んだんだな そりゃ災難だったな」

「愚痴を言う方は良いけど聞かされる方はたまったもんじゃないわよ あ~何だかこっちまでイライラしてきたわ」

「おいおい勘弁してくれよ 聞かされる方は大変だって今言ったばかりだろ」

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山下さんの奥さまに限らず怒りを我慢できない人っていますよね。でもその怒りやイライラって周りが迷惑なだけでなく、自分の体にも負担をかけているってご存知ですか?

 

なぜ怒りの感情は表われ、それを表れ抑えることができないのか


 

人にはそれぞれ心の中に独自の「ルール」を持っています。そしてその「ルール」に従って生活しています。大抵の場合、それは自分の中の「正義」として存在していて、周りとの人間関係はその「正義」と照らし合わせて築かれていきます。

 

独自の「ルール」や「正義」ですから自分にとって都合の良いものになります。それらが自分の行動に対して決められたものであればよいのですが、周りの人間に対しても独自の枠の中に収めようとします。実は人間関係の怒りの原因がここにあります。

例えば買い物をした際の店員の態度や、タクシーに乗った時の乗務員の態度を見てイラっとする場合があります。私たちはそれぞれの中に「店員や乗務員の態度はこうあるべきだ」というルールを勝手に作り上げています。そのルール通りに相手が反応している場合は良いのですが、ルールから外れている場合、自分の中の「正義」とともに怒りの感情がこみあげてくるのです。

 

自分の中の正義は絶対的に正しいものです。ですから非難されるべき相手に対してそれを正してあげるのが自分にとって正しい行いなのだと信じています。怒りを相手にぶつけることは相手の間違いに気付かせてあげているのだと確信しています。

 

厄介なことに、すぐ癇癪を起こす人の多くは嫌がらせをしているつもりなどありません。むしろ世の中にとって良いことだとさえ思っています。
はたから見れば「大人げないひと」「感情を抑えることのできないひと」なのですが、当人は言いたいことも言わず我慢しているほうが考えられないことなのかもしれません。

 

 

この怒りの感情が現れているとき、脳内には「アドレナリン」という物質が分泌されています。これは達成感を得た場合にも分泌されますので、ある種の興奮した状態と言えます。

ゲームで難しいステージをクリアできたとか試験に合格できた場合と似たような状態になるわけです。

 

怒りを感じているときに脳内でこのような刺激が与えられると心拍数が高くなり呼吸も荒くなります。達成感であれば次第に薄れていきますので、体に表れた変化も元に戻りますが、怒りの感情は収まりにくいといった性格があります。また、忘れたと思っていていても何かのきっかけで思い出すこともあります。そうなるとアドレナリンの効果によって体が反応してしまい、睡眠不足やストレスとなって精神的にもダメージを受けることにもなります。

 

怒りは当人を苦しめる結果になることも


 

①物忘れの原因が怒りだとしたら

わたしたちの体は風邪などのウイルスや紫外線などの環境から身を守るために意志とは関係なく様々な機能が働いています。そうした体の反応は病気などから肉体を守るだけでなく、ストレスを受けた場合にも様々な対応をして精神を平常に保つようにしています。

 

怒りの感情によってストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが分泌されこのホルモンによって血糖値が高められ体にエネルギーをめぐらせてストレスに対処できるようにします。

当然「コルチゾール」は人間にとって必要不可欠な物質ですし、ストレス社会に生きる私たちにとってなくてはならないものと言えます。

 

ところが、近年この「コルチゾール」の大量分泌が脳の「海馬」を委縮させるということがわかってきました。

脳の海馬記憶に関係する場所で、海馬の萎縮はアルツハイマー病にも見られます。

 

ひとの脳は実に繊細にできていて、たとえ短期間であっても過度のストレスが加えられると脳の働きが抑えられてしまいます。それが長期間にわたると記憶力が低下し、依然覚えていたことも思い出せなくなってしまいます。

最悪の場合、脳細胞に障害がおこり認知症につながってしまうことにもなりかねません。

 

「脳と認知症の関係について以前の記事で触れています」

 

②怒りが癌につながるとしたら

先ほども触れましたが、怒りを感じているときは心拍数も高くなり、呼吸も荒くなります。これによって心臓はどんどん血液を送りますからいつも以上に負担がかかります。血流が多くなるということは血圧も上昇します。当然血管にも負荷がかかります。

 

もしも、知らない間に血管が細くなっていたり、血栓があったりした場合に大量の血流が生じたとしたら不静脈やひどい時には、脳卒中につながることもあります。

 

また、怒りは自律神経を乱すことにもつながります。自律神経は免疫細胞である白血球をコントロールすることで知られていますが、白血球がうまく働かないということは免疫力が低下するということです。

がん細胞が発生しやすくなり組織の異常や破壊にもつながるといわれています。いずれにしても免疫力の低下は様々な病気を発症しやすくなり、時には生命を脅かすということを覚えておく必要があります。

 

③怒っていた人の口数が減ってうつ病へ

脳からは様々な情報伝達物質が出ています。「アドレナリン」以外にも「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などの物質があり、こうした物質の分泌量がコントロールできない状態が続くと運動や食欲、睡眠や体温調節などにトラブルが出てきます。

 

体の異常は心の平常も乱します。気持ちが不安定になり、漠然と将来に対し不安になってきます。しだいに副腎髄質から分泌される機能と自律神経末端から分泌される機能が低下していき、行動を引き起こそうという動機そのものが失われていきます。

 

口数も少なくなり無気力状態が長くと、やがて「うつ病」を発症してしまいます。

 

 

身勝手な怒りは周りが迷惑するだけでなく、やがて自分の体や心もむしばんでいくのです。

行動する前の準備で怒りは抑えられる


 

誰もこれまでの人生で怒りを感じたことがないという人はいないでしょう。でも、できることなら平穏で穏やかな状態が良いと思うでしょう。(たまには刺激があっても良いのですが)

 

怒りを感じているとき。本人も決して良い気分ではありません。時間が経過してもその遠きのことを思い出したり、「なぜあんなことで怒ってしまったんだろう」と自己嫌悪に陥ったりします。

 

でも、怒りを抑える方法はあるのでしょうか。常日頃から軽い運動をしたり、趣味に没頭したりしてストレスを発散させておけば多少のことは我慢できる。

確かにその通りかもしれません。しかし、何かと時間に振り回されている現代人にとって、そうしたストレス発散法を取り入れることさえ難しいことかもしれません。

 

では、何事にも忍の一字でぐっと我慢を。などということをしたらストレスは際限なく溜まってきます。

 

アクシデントが起こってから何か対処しようと思ってもなかなかうまくいかないものです。対処できるくらいなら怒りを表すこともありません。

 

どうすればできるだけ怒りの感情をコントロールできるのでしょうか。

それには行動の前に良いイメージを描くことです。

 

例えば車の運転。前を走る車がトロトロしていてイライラした経験はありませんか。これは事前にそのことを予測できていないために感情のコントロールが効かなくなった結果です。

運転の前に『これから○○(目的地)まで楽しく景色を眺めながら運転できます』と呟いてみてください。不思議なことに嫌なことが目に入らなくなります。

 

また、仲間と居酒屋へ行く前に『自分の話で盛り上がり充実した楽しい時間を過ごすことができる』と言い聞かせてみましょう。嫌な話が耳に入ってこなくなります。

 

 

一種の自己暗示ですが、成功者のほとんどはこうした意識を身につけているそうです。とにかく行動の前に良いイメージを頭の中に描くのです。これを続けていくことでそれまで些細なことにもイライラしていたことが嘘のように解消されていきます。

これなら時間がないひとでも簡単に取り入れられるのではないでしょうか。

 

おわりに


 

「イライラしていても良いことなんて何もないのね」

「そう、そう。怒っていても楽しいことなんてないよ」

山下さんは落ち着きを取り戻した奥さまを見てほっとしています。

「ところで、三浦さんのお土産って何だったの?」

「え、あ~忘れてきちゃった もう、三浦さんの愚痴から逃げるようにして帰ってきたから・・うぅ」

 

山下さんの奥さまはどこかでストレスを発散する必要がありそうです。

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