そのストレスはあなたが成長するために必要な課題かもしれない

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今夜は山下さんがお料理の当番。最近覚えたお魚のハーブ焼きと季節の野菜を使ったサラダなどを作り奥様の帰りを待ちます。

「そろそろ帰ってくるかな」

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そう呟き、スープを温めなおすためにテーブルから立ち上がろうとした瞬間電話が鳴りました。

相手は奥さまです。

 

「ごめん、これからクライアントと食事になっちゃった。」

「ん、ああ・・そりゃ大変だ あまり遅くならないようにね」

 

お互い会社員である二人は突然の予定変更には慣れています。

ただ、山下さんは「料理は作りたてが美味しい」という持論を持っているため、残すことができません。かといって自分が作ったものを捨てるなどということもできません。

結局二人分を自分の胃の中に収めることで問題の解決を図るわけですが、当然お腹周りが豊かになり、これが悩みの種になっています。

 

「あー、また食べちゃったな・・うーん、ジレンマだよなぁ。これも一種のストレス太りなんだろうか?」

 

食器を洗いながらどうにもならない自分の性格を嘆く山下さん。

 

人は相互依存で生活している以上ストレスを抱えて生きています。一人では生きていけないのですから完全なストレスフリーの実現は無理なことだとも言えます。

 

現代社会では「ストレスは上手にコントロールするもの」といわれ、あることを前提としています。

目の前のストレス。どのように向き合えばよいのでしょうか。

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実はストレスがないと成長できない


 

もし、ストレスという言葉を聞いて「ああ、なんて素晴らしい」などと返答する人を見たら誰もが「この人、おかしい」と思うはずです。

 

一般的にストレスは悪い意味で使われることが多く、ストレスは溜め込まずなるべく早く解消する方が良いとされています。

 

ところが、ストレスには「悪いストレス」「良いストレス」の両方があるといわれているそうで、

良いストレス」というのは自分の能力を高めるために課す宿題のようなものなのだそうです。

 

 

例えばスポーツ選手が自分の記録を高めようとして、より高度なトレーニングを取り入れる。当然、筋肉に今まで以上の負荷をかけることになるので身体的なストレスがかかることになりますし、それを維持しなければならないという精神的なストレスも大きくなります。

 

また、自分のスキルを高めようと英会話教室に通うことを決めたとします。学習そのものもストレスでしょうが、講師は優しいだろうか。自分は上手く話せるようになるだろうかといったこともストレスの要因になります。

こうしたストレスはどれも「自分自身の価値を高める」ために自らが進んで取り入れたものですから「良いストレス」に分類されます。

 

専門的には「EUSTRESS」と呼ぶそうですが、自分を引き延ばすために上から自分を引き延ばすようなイメージ。あるいは将来なりたい自分の理想像を思い描き、今現在足りないものを認知して取り入れようと努力する行為が「良いストレス」とされています。

 

簡単に言えば、思い描いた良い結果に向かうためのアプローチのようなもので、モチベーションを上げるためには必要不可欠なものととらえることができます。

一方の「悪いストレス」。これは自分が望んで受け入れたものではありません。外からの圧力によって自分の価値が小さくなっていくようなイメージです。

やる気がなくなり、モチベーションは下がる。それまで出来ていたことも出来なくなり、動きも鈍くなってきます。

それまでヒットを量産していたバッターが全く打てなくなり、守備に着いてもエラーを繰り返す。そんな状態です。

 

悪いストレスを受けていると考え方も卑屈になります。例えば目の前の困難な仕事に対してもストレスを感じていない時であれば

「今の自分にはここが足りていない よし、この部分を習得するぞ」

と前向きになるのに対し、悪いストレスを受けている状態では

「なぜ自分だけこんな損な役割を 今の自分にできるわけがない」

などと能力不足を補うどころか仕事を与えた側に不平を感じます。

 

出来ればストレスに悩まされずに生きていきたいものですが、ストレスをどう受け止めるかによって悩みも解消できるようです。

 

そのストレスはどこからやってきた?


 

結論から言いますと、ストレスは受け止める側によって良い方にも悪い方にもなります。

例えばお腹を空かした人の前に大きなりんごが差し出されたとします。

一方は「ああ、これで空腹から逃れられる。ありがたいな」と思う人がいます。

反対に「りんごなんかじゃ栄養が足りない。しっかりとした食事を出してほしい」と思う人もいます。

 

あなたは目の前の課題に対し、良いストレスを感じるでしょうか、それとも悪いストレスとして受け止めてしまうでしょうか。

 

ストレスをもらわないためには

自分を成長させるためのプロセスは良いストレスです。

「この案件を解決出来たら次はリーダーとして活躍してもらいます」上司が力を込めてこう伝えてきました。

しかし、自分には足りない点が多くあってそれを補うことができなければリーダーの任が務まらないことがわかっています。

目の前の案件を処理するための力とリーダーになるための力を身に着けよう。こう思えたなら上司の言葉は自分自身の目標へと変わり、そのための努力は「良いストレス」になります。

しかし、「無理難題を押し付けられた」と捉えた場合、あなたがリーダーになる。ことでさえ上司の目標になってしまいます。

 

普段、与えられた課題をどう捉えているでしょうか。

良い、悪いを判別するには

ある日突然、言われのない悪評で責められたとします。どんなに言い訳をしようと噂が勝手に広まっていき、自分では手の施しようがなくなってしまう。

 

SNSの炎上状態がこれと同じですね。

 

このように自分でコントロールできないストレスは悪いストレスと判断できます。

 

良いストレスは加減を自分で調節できるストレスです。自らがそのストレスの中に飛び込んでいき、どの程度が調度良いのかを探りながら負荷をかけていけます。

 

言い換えれば、他人から受けたストレスでもそれがコントロール可能であれば良いストレスとなるのです。

 

自分のために与えるストレスとは

ストレスが与えられた先に見える自分は輝いているでしょうか。

十分なスキルが身に着き、これまで以上に活躍している自分を想像できるのならそれは良いストレスのはずです。

 

例えばプロスポーツ選手を目指す人が、プレッシャーという強いストレスを受けていたとします。それでもその先に見えているものが大勢の観客の前で活躍している自分なら、そのストレスは自らが望んだものと言えます。

 

いくら想像しても自分の活躍する場面が見えてこない。このような場合、受けているストレスは誰かから押し付けられている可能性があります。

 

最も多いのが親からの押し付けでしょう。

「家が医者だから」「上の兄弟は大卒」「母親の念願の職業」「親が諦めた夢の引継ぎ」

自分の犠牲が誰かの喜びのため「だけ」だとしたら、そのストレスを正直に伝え、逃れる道を探すことが大切です。

 

それって何のため?に即答できるか

どんなにつらい練習や難解な試験勉強でも将来の自分自身のためにやるものです。

 

ストレスを感じているときに自問してみて答えが出てこないとしたら、それは悪いストレスかもしれません。

 

「何故こんなことをしているのだろう」

そんなことを思いながら物事を進めていくのはとても苦痛です。

 

今の自分は潜在意識が望んで現実化したもの。そんな風に言う人もいますが、結果的に強いストレスを感じていては精神が参ってしまいます。

 

自分が望まない状態であれば解消の方法に目を向けることです。

 

365日いつでもストレスを良い方向へ


 

何故悪いストレスを受け続けることがいけないのか。これは自律神経や内分泌(ホルモンバランス)、免疫系等に影響を与えてしまい、強く作用していると体の各部に障害となって現れてきます。

 

それは頭痛やめまいなどの症状であったり、高血糖や糖尿病などといった病気にもつながっていきます。

 

心理的には「うつ状態」や「不眠症」、「心理的不安」などとして現れ、何に対してもやる気が起きない。常に倦怠感があり、疲れやすい。特に対象のないものにおびえ、言い知れない不安に包まれる。といった状態で、一般的な社会生活が困難になってしまいます。

 

また、表面上の行動として「アルコールや薬物依存」、「ギャンブル依存」や「暴力行為」となって現れてきます。

こうなると本人だけの問題では収まらず、周りを巻き込んで事件化することも珍しくありません。

 

とはいえ、「ストレスが全くない」という状態を現代の社会の中では望めそうにありません。そうであば常日頃からストレスに対する心構えが必要となります。

 

 

目の前で自分の意に沿わないことがあっても「ついてないなぁ」と言う前に、「あ、これは今日の宿題かな」と前向きにとらえる癖を身に着けることができれば、それ以上の難問に対してもコントロールが可能になってきます。

 

 

何かを期待してある場所に向かったとします。期待通りのものに出会えて「今日はついている」と思うのは普通のこと。むしろ期待を裏切る場面に遭遇した時ほど「今日はそのタイミングではなかっただけ」あるいは「自分にはまだその準備ができていなかった 次までに自分を高めよう」こう考えたほうが気持ちは楽ですし、その時に受けるストレスも「良いストレス」として咀嚼することができます。

 

 

「自分はいつでもついているし、待っているのは明るい未来だけ」

 

こう思うのは自由です。

 

おわりに


 

山下さんが思い悩んでいるところに奥さまのただいまの声が聞こえてきました。

 

「ごめんねー 担当してた人が急にいけなくなっちゃってさ。 あれ、どうしたの?元気ないみたい」

「いや、ちょっとお腹が苦しくて」

「あ、また食べちゃったの? 信じられない 体重気にしてたじゃない」

「う・・ん」

何も言い返せない山下さんに向かって奥様の声が続きます。

 

「もう、クライアントとの食事でさえストレスだらけなのに 家に帰っても心配事でストレスなんて

あぁ疲れるぅ」

 

目の前のストレスを良い方向に修正できそうにもないと悟った山下さん。黙ってトイレに逃げ込みました。

 

無理せず回避。これができていれば大丈夫・・かもしれませんね

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