やる気がない?それ、男性更年期障害かも

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josealbafotos / Pixabay

夕食が終わり、ソファで雑誌のページをめくる山下さんにマグカップを持った奧さまが近づいてきました。「コーヒー淹れたわよ」テーブルの上にカップ老いて、山下さんの横に腰掛けます。

 

「あのさぁ」

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ほら来た。こんな時は決まってどうでもいい話を持ってくる。

 

「私の働く部署でまたうつ病になった人がいてさ、やめるんだって」

「へぇ、何だか大変だな。」

「でしょ、また残業が増えるのよ」

山下さんは心の中で『大変なのはうつ病の人のことだよ』そう呟きながらこれから展開するであろう「どうでもいい話」がどれくらい続くのか。壁に掛けられた時計に目を向けるのでした。

 

でも山下さん。「どうでもいい話」ではないかもしれませんよ。

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ご存知?男性もおばさんなること


 

若いころと比べ体力が落ちてきたな。40代も半ばを過ぎると多くの男性がそう感じるようになります。

 

お腹の脂肪も増え、顎の周りもなんだか丸くなってきたような。手足の筋肉も落ちて何だか細くなってしまったような。

 

これら見た目の変化は「男性のおばさん化」と言われています。もともと男性の体は男性ホルモンの影響によって筋肉量が多く、がっしりとした体形が維持されるようにできています。ところが、この男性ホルモンがもっとも多く分泌されるのは20代であって、中高年になると次第に減少していきます。

 

男性ホルモンが減少するということは女性ホルモンの影響を受けやすくなるので、自然と体形がふっくらし、筋肉よりも脂肪が増えやすくなるわけです。

 

実はおじさんの体形というのは「おばさん化した体の変化」だったのです。そして、この体の変化こそが男性更年期障害の入り口なのです。

 

男性更年期障害3つの特徴


 

更年期障害は閉経した女性特有のもの。これまでは多くの方がそう考えていました。しかし、更年期障害は男性にもあるのです。

そして、体の変化だけではなく心の病やそこから派生する命の問題などに直結することもあるのです。

 

具体的には以下のような変化が見られます。

 

①見た目や体力の変化

男性ホルモンの減少は「男らしい」体形を形成しにくくなり、体力や持続力も低下します。また、運動能力の低下とともに筋肉痛や疲労感なども増加します。さらに、いわゆる「ほてり」や発汗、頭痛、めまいなどといった症状も現れてきます。

 

②心や感情の起伏の変化

20代の頃は比較的物事を楽観的に捉えることができます。これは男性ホルモンである「テストステロン」にネガティブ感情を抑える働きがあるからと言われています。これが減っていくと様々な不安を抱えてしまったり、些細なことでイライラを感じることが多くなります。こうした症状が続くと夜眠れないことも多く、それに伴って集中力や記憶力も低下してきます。

 

③性的機能の変化

男性ホルモンの働きとして、女性を引き付けるフェロモンを発生し興奮作用のあるドーパミンを増やすというものがあります。中高年になって男性ホルモンが減少すると性的能力も低下することとなります。勃起しなくなる、性欲そのものが無くなってくる。そうした症状のほか、頻繁にトイレに行きたくなるなど「頻尿」としても現れてきます。

「男のみなぎる自信!」遠い過去のものとなってしまうのですね。

 

働き盛りに襲い掛かる恐怖


 

男性更年期障害の怖いところは、心に作用してしまうことです。男性の40代50代と言えばこれまでの人生を振り返り、これからの半生をどう生きていこうか思い悩む時期でもあります。

 

仕事上や家庭といった社会的責任も大きくなり、心の中に迷いも生じます。そうした時期に男性更年期障害によって、「やる気が起きない」「人間関係が煩わしい」「新聞に目を通すのも面倒だ」などの症状が現れると気分はどんどん落ち込んでしまいます。ましてや男として「性的能力の衰え」はとても深刻な問題です。

 

男性ホルモン「テストステロン」の減少はもともと「悩み多き年頃」に拍車がかかって悩みをより深刻にしてしまい、さらにめまいや発熱、動悸、呼吸困難、不眠など自律神経症状も多岐にわたりますので、「自分の体がおかしくなってしまった」とパニックになってしまいます。

 

男性更年期障害が悪化するとうつ症状が激しくなり、何もかもが嫌になって「自ら命を絶ってしまう」といった最悪な結果を招いてしまいます。

 

少しでも自覚症状があった場合、放置することなく早めの処置が必要です。

 

大切な生活習慣の見直し


 

「言われてみれば更年期障害かもしれない」そのような自覚症状があるのでしたら、医療機関で診察してもらうのが良いでしょう。よく話を聞いてもらい、納得のいく治療方法を選択する。万一満足な回答がない場合は遠慮なく他の医療機関に変えるのも大切です。

 

男性更年期障害の原因は「テストステロン」の減少によるものですから、これの補充が一般的な治療になります。方法としては漢方やサプリメント、塗り薬などが用いられます。

 

また、医療機関での治療でなく生活習慣を変えることによって改善する場合もあるようです。

 

愛煙家の方はできる限り喫煙本数を減らしましょう。できればサプリメントなども利用して禁煙にチャレンジすることをお勧めします。煙草は精神の安定よりも体への害のほうが大きいので、思い切って喫煙を生活習慣から切り離しましょう。

 

若い時と同じような飲酒量も改めましょう。中高年の中には「以前よりもお酒が残るようになった」と感じている方もいるのではないでしょうか。すでにアルコールを分解できるほどの体力はなくなっているのです。そろそろ「たしなむ」を覚える年齢になっていることを自覚しましょう。

 

日頃から運動不足を感じているのならなるべく体を動かすことを意識しましょう。いきなり「明日の朝から走り出す」などと頑張ってみても中高年は何かと忙しいし、体力も衰えているので長続きしません。少し余計に歩いてみる。床掃除を担当してみる。タクシーの利用を控えてみる。お風呂上りにストレッチしてみるなど簡単なことを生活の中に取り入れることがコツです。

 

おわりに


 

「なんだか私の話めんどくさそうに聞いてない?」

山下さんの奥さんが話の途中で山下さんを睨みます。

「何でもかんでもそうやってめんどくさいって思っていると更年期って言われるわよ」

妻のつまらない話を更年期のせいにできたならどんなに気が楽になることか。

山下さんはそう思いながら壁の時計を何度も見直すのでした。

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