あなたの腰痛は水分補給と毎日の食事と日常の姿勢に原因がある

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Milius007 / Pixabay

「あー暇だわ~。 ヒマでヒマでどうにかなりそう。っていうかどうにもならないから暇なのよね~」

先ほどから山下さんの奥さまはソファに寝ころびながらぶつぶつ独り言をつぶやいています。

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すぐ横で本を読んでいる山下さんは聞こえないふりをして無視を決め込んでいます。このところ仕事が忙しく、奥様に付き合うほどの元気が残っていないのです。

「ねぇ、何か面白いこと無いかしら」

『ほら来た』山下さんは心の中だけでつぶやき本のページに視線を落としたままにしています。

「もう! いいわよ」

山下さんの奥さまはそう言いながらソファから勢いよく跳ね起きようとしました。

「あー!。痛たたたっ 腰が固まっちゃったみたい」

見かねた山下さんが半ば呆れて言います。

「そりゃ、そうやってごろごろしてれば腰だって痛くなるさ」

「別にごろごろしたくてしてるんじゃありませ~ン。大丈夫よちょっとだけ痛かっただけなんだから」

「しょうがないな いいよ夜はどこかに食いに行こう」

「やったぁ フフフ 愛してるわよ」

 

奥さま。旦那様への愛情と同じくらいご自分の腰も愛してあげないと、その痛みが慢性化するかもしれませんよ。

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腰の痛みは筋肉痛であることをご存知ですか


 

人間が二本足で歩くようになった時から腰痛が始まったといわれています。特に日本人は欧米人と比べ筋肉の量が少ないため体を支える力が弱く、腰痛になりやすいといわれています。

 

実際に国民生活基礎調査の「自覚症状がある病気やけが」項目では男性では腰痛が1位、女性は肩こりに次いで腰痛が2位になっています。全体では10人に1人が腰痛に関して何らかの悩みを抱えているという調査結果もあります。

 

腰痛は腰からお尻にかけての筋肉の緊張によって引き起こされる症状です。つまり、「肩のコリ」と同じように「腰・お尻のコリ」なのです。肩のコリと同じように放置しておくと慢性化してしまい、日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。

 

男性と比べて筋肉が少ない女性は「肩こり」「腰痛」「冷え」といった症状を抱えている方がとても多いといわれています。コリは血行不良を引き起こし疲労物質もたまりやすくなります。そうなると「疲れが取れにくい」「いつも眠い」「風邪をひきやすい」など様々な体の変調の原因につながります。

 

「特にそのような症状はないです」という方も腰やおしりを触ってみてください。ひんやりとしていたら「隠れた冷えや腰痛」をお持ちの可能性があります。

 

腰にかかる想像以上の負担


 

人間の脳は他の動物よりも大きく発達しています。その大きな頭部を支えながら二足歩行しているため背骨には大きな荷重がかかります。さらに上半身の筋肉や脂肪、内臓を抱え、両手を振ることによる遠心力も加わることを考えると腰への負荷は相当大きなものになります。

 

歩いたり走ったりするだけでも大きな役割を担っているのですが、両手が自由なために重い荷物を持ったり、体を曲げ伸ばししたりと日常生活の中で常に腰に負荷をかけています。背骨も上と下では負荷のかかり方に違いがあり、骨盤との境にある腰椎には全体重の60%がかかり、腰を前に曲げた場合ではその4倍の負荷になるそうです。

体重が50キロの人であれば常に30キロの負荷がかかり、前かがみになるだけで120キロ分の負荷に堪えていることになるのです。

 

若い時から腰痛に悩んでいる方もおられますが、負荷がかかりやすいということは障害が起きやすい部位であるということなのです。

 

実際に日常的な動作でどれほどの荷重がかかっているのかを表したのが下の一覧表です。

 

姿勢や動作 荷重 姿勢や動作 荷重
仰向きで寝る  25
横向きで寝る  75
直立姿勢で立つ  100
 直立姿勢で浅いお辞儀をする  150  左記の姿勢で20kgの荷物を持つ  220
 椅子に座って背伸びをする  140
 椅子に座ってお辞儀をする  185  左記の姿勢で20kgの荷物を持つ  275

 

血流の低下が腰痛を引き起こすのです


 

さて、多くの方が悩まれている腰痛ですが、歩くのもつらいほどの痛みを感じ病院へ行ってレントゲンを撮ってもらっても、「どこも悪いところはないですね」などと言われ、「そんなことあるわけがない!これほど痛いのだからどこか悪いところがあるはず!」と憤慨した経験を持つ方もいるのではないでしょうか。

 

ほとんどの腰痛は原因が特定できないままいつの間にか直っていることが多いのです。しかし、直接の原因は特定できませんが、いくつか原因と考えられることはあります。

 

 

その中で最も多いといわれているのが「血流の低下による酸素不足と老廃物の排泄障害」です。腰痛のほとんどが神経による痛みよりも筋肉による痛みです。筋肉は血液が流れることによって酸素の供給を受けられますし、乳酸などの排泄もまた血液の流れによって行われます。

 

この酸素の量が少なくなると老廃物が流れずに固まりだします。これが筋肉のコリなのです。なぜ酸素不足は起こるのでしょうか、その答えがズバリ水分不足にあります。血管を流れる血液も水分が不足してしまうとその流れが滞り、栄養が十分に運ばれなくなります。

 

水分不足のほかに脂質過多も血液の流れを阻害する要因です。コレステロールの多い食事ばかりだとそれまでサラサラ流れていた血液がドロドロ状態になり、血管そのものも痛めてしまいます。

 

普段から油っぽい食事が多く、水分をあまり摂らないという方は肩こりや腰痛になりやすいのです。

 

正しい姿勢を心掛けましょう


 

デスクワークの仕事が多いと知らず知らずのうちに背中が丸くなり、アゴも突き出てきます。こうした姿勢の悪さもまた腰痛の原因になります。

 

下の図は代表的な「姿勢の崩れ」です。

 

 

①ねこ背

最も多いといわれている姿勢の崩れで、背中は丸くなり、腹筋が緩んでしまっている状態です。背中のS字がC字に変形しています。

 

②凹背(おうはい)

お腹は前へ、お尻は後ろに突き出た状態です。

 

③凹円背(おうえんぱい)

お腹が丸まり、お尻が突き出て背中が丸くなっている状態です。

 

④平背(へいはい)

正しい姿勢のように見えますが、腰と背中に力が入りすぎている状態です。背骨が伸びすぎてきれいなS字を描けなくなっています。

 

①~④はどれも腰の反りが強くなりすぎています。これらの姿勢に共通するのは、腹部の筋肉の働きが悪いということです。

こうした姿勢の崩れは普段の姿勢とともに、運動不足も大きな原因です。無理にハードな運動をするよりも日常の中でなるべく歩いて行動するなど少しの工夫で筋肉を保つことはできるものです。

 

おわりに


 

夕方、山下さんご夫婦は近くの天ぷら屋で食事をすることに決めていました。

「なあ、そろそろタクシー呼んだ方がいいんじゃないか」

ウキウキしながらお化粧をしている奥さまに山下さんが尋ねます。

「え、歩いて行くんでしょ? 20分程度よ」

「え~、車でいいよ」

「だめねぇ。そうやって歩かないでいると腰痛持ちになるわよ 健康のためなんだから歩きましょ。それにさ、久しぶりのデートなんだから並んで歩いて行きましょうよ」

暇を持て余してゴロゴロしていた妻に腰痛を指摘されるなんて・・・言い返す気力もなくした山下さんは薄墨に染まりだした空の下を歩き出すのでした。

 

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