更年期の女性が気にしなければならない「更年期高血圧」と対処方法

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frolicsomepl / Pixabay

「郵便受けにこんなのが入っていたんだけど」

山下さんがテレビを見ていた奥さまの目の前に、一枚のはがきを差し出しました。

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「あぁ、献血したときの検査結果よ 久しぶりだったからなぁ どれどれ」

「へー。 献血なんてしてたんだ ふーん」

「何よふーんって。でも、献血って良いものよ。あれこれ調べてくれるしさ」

「ちょっと見せてみなよ」そう言って山下さんが検査結果を取り上げます。

「あれ、ちょっと血圧高くないか?」

「しょうがないでしょ 若い時のようにはいかないわよ。 女はいろいろとあるのよ!」

「まあまあ、そんなにカッカとするなよ 血圧あがるぞ」

「うるさいわね! 早く返しなさいよ」

 

山下さん。そうやってからかっているうちに大変なことになるかもしれませんよ。

 

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更年期高血圧という言葉。ご存知ですか


 

女性にとって、そろそろ子育てから解放されてあれこれやってみようかなと思う頃。40代から50代はもう一度輝きを取り戻せそうな年代。

 

しかし、そんな頃に襲ってくるのが「更年期障害」です。頭痛やめまい、動悸やほてりなどこれまで感じることがなかった体の変化に、輝きどころかどんよりとした憂鬱な毎日が続いてしまいます。

そして、もう一つ更年期に気を付けなければいけないのが「血圧の上昇」です。女性の場合、30代まではそれほど血圧が高めという人は多くはないようです。ところが、40代50代と年齢が上がると「血圧が高い」という人の割合が多くなってきます。

 

この割合は予備軍と言われている人を含めると40代では3人に1人が、50代では実に約半数が高血圧だといわれています。

しかし、意外にも更年期に高血圧になるということはあまり知られておらず、体調が思わしくなく医療機関で受診してはじめて自分が高血圧であることを知って驚くようなことが多いようです。

 

更年期になるとホルモンバランスが崩れて体調不良になるのですが、これは女性ホルモンの一つ「エストロゲン」が減少することにより体に表れる症状です。

このエストロゲンの減少は自律神経を乱すと言われていて、血圧をコントロールする自律神経にも影響を与えます。更年期の女性の血圧が上がるというのはこういう仕組みなのです。

 

 

「更年期高血圧」と単なる高血圧の違いとは


 

一般的に高血圧とは、安静した状態で血圧を測定したときに正常値よりも高い値を示し、その状態が慢性的であるのことを指します。血圧が高いと血管に負担がかかり動脈硬化などを起こしやすくなります。

 

ところが、更年期高血圧はこの「慢性的に血圧が高い」状態とは異なり、「血圧が不安定で値が変動しやすい」のが特徴です。

「普段の血圧は正常なのに病院へ行くと血圧が上昇する」 「めまいや頭痛などの時に血圧が高くなる」 「眠りが浅くてイライラが募ると血圧が上がる」このように言う人が周りにいないでしょうか。

 

更年期にはちょっとしたことがきっかけになって血圧が変動しやすくなります。これは更年期のストレスが原因と言われています。また、この年代は体の不調のほかに、子供の就職や夫の転勤、親の介護などこれまでにない環境の変化も大きなストレスになります。その結果血圧が高くなり不安やストレスも増大するといった悪循環に陥ってしまいます。

 

「それでも慢性的でないならそれほど心配する必要はないでしょう?」そう思う人もいるかもしれませんが、更年期高血圧は頭痛やめまい、動機や不安感といった更年期特有の症状を併発しやすいといわれています。

さらに、不安定な更年期高血圧を繰り返すうちに慢性的な高血圧状態になってしまいます。

 

「もしかして更年期の高血圧かしら?」少しでもそう感じたら早めに受診をし、適切な処置を施すことが大切です。

 

 

 

医師に相談する前に自分でできること


 

更年期を過ぎるとあれほど苦しんだ症状が和らぎ、血圧も正常値に戻った。こうした例がないわけではありませんが、60代の女性のうち75%が高血圧であるというデータもあります。

更年期を過ぎたら高血圧が残った。こういった女性が非常に多いのが現実です。できれば高血圧も更年期とともに捨て去りたいものです。

 

そのためにも早期の受診を心掛け、更年期高血圧にきちんと対応して高血圧症にならないよう予防することが大切です。

 

更年期の頭痛やめまいといった症状は自分でどうにかなるものではありませんが、血圧はご自身で管理することができます。まずは毎日の血圧を測定する習慣を身につけましょう。血圧測定器は家電販売店でなくてもドラッグストアなどでも購入することができます。

 

朝起床して測定し、夜就寝前にもう一度測定します。単に数値の高低だけで一喜一憂するのではなく、メモ帳などに記入し、その日にどのようなことが起こっていたのかも併せて記入しておけばストレスとの関係性も調べることができます。

 

日常の測定のほか、頭痛やめまいなどの症状が出た時にも測定するのが良いでしょう。こうすれば自分の体調の変化と血圧の関係性も把握することができます。こうした記録は医師が診断するときにも役に立ちます。

 

実は高血圧にはいくつもの種類があり、中には医師の白衣を見ると血圧が上昇する「白衣高血圧」などというものもあります。自分は朝に血圧が高くなりやすいのか、それとも夜のほうが上がりやすいのか。こうした細かい判断は「病院での血圧測定」だけではわからないものです

 

更年期高血圧と生活習慣


 

更年期高血圧と診断されると医師からは食生活や運動などの生活習慣について指導されます。内容については医師の判断や個人によって差がありますので一概にいうことはできませんが、何よりも大切なのは医師からの生活指導をきちんと守るということです。

 

また、ストレスの積み重ねが高血圧につながりますので、家族とよく相談し、なるべくストレスがかからないような環境を作っていくことも大切です。

 

睡眠不足にならないように早めの就寝を心掛ける。心配事は自分だけで抱えこまないようにしてみんなで解決を図るようにする。ストレスを発散できる機会を持つ。こうした生活全般の見直しを図ることで心と体に負担をかけないようにします。

 

妊娠経験のある方で高血圧になったという方は更年期高血圧になりやすいといわれています。また、親や兄弟に高血圧の人がいる方も注意が必要です。運動不足や肥満気味の方も高血圧には気を付けたほうが良いでしょう。更年期に入ったら高血圧予防の対策を早めにとるようにしましょう。

 

おわりに


 

「更年期高血圧なんて知らなかったな」

山下さんは奥さまのからだが心配になってきました。

「更年期なんだから今日はもう何もしなくていいよ。 大丈夫、あとは俺がやってあげるから心配するな。あ、そうだ何か食べたいものはある?・・・・ん?」

黙って聞いていた奥さまがあきれた口調で返します。

「血圧の値が高いくらいでよくそこまで・・・。あと何年更年期が続くと思っているのよ!」

 

山下さんのような男性ばかりではないと思いますが、みなさまのパートナーには十分理解してもらうのがよろしいかと思いますよ。

 

 

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